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好田矯正歯科
   

治療症例ファイル(上顎前突、出っ歯)

上顎前突(治療症例ファイル3)

年齢:14歳
男性
治療期間:2年7ヶ月
<治療前> この方は、2年ほど以前より治療開始をお持ちいただいていた方です。
第二大臼歯(一番奥の永久歯)を治療で使用できるのを待っていたのです。
それにはとても重要な意味があります(最後に解説します)。
上顎前突(矯正治療前)
お口元の写真 
上下の唇がかなり出ているように感じられます。
オトガイの形がいびつです、筋肉の過緊張が感じられます。 (梅干状になることもあります。)
そのせいか、特に下唇の下の溝が目だっています。(左から2つ目)

唇をリラックスしてもらっても、普段から無理して口を閉じようとする筋肉の緊張が残っていて、
オトガイの緊張がとれないでいます。(左から1つ目)
オトガイ全体が丸く見えるので子供っぽくみえます。

唇を閉じてもらっていますが歯が少し見えていますね。(左から3つ目)

診断
叢生を伴う上顎前突症です。
お口の中の写真
上顎歯列はV字型ですが歯列自体はきれいにならんでいます。

しかし、前歯はかなり前突しています。
左の写真では前歯は裏側がよく見えています(左上)。 上顎前歯の傾斜と同時に歯の根元の骨の部分も前突している状態がよくわかりますね(下段左下)。

上下顎とも第二大臼歯は完全に萌出しています(左上下)。 

下顎の前歯は叢生(でこぼこ)です。

治療方針
1上顎前歯の前突を改善するために、第一小臼歯を抜歯します。

2下顎前歯に叢生(凸凹)があるので、場所を作らないと歯を理想的に配列することができません。こちらも第一小臼歯の抜歯をさせていただきます。

上顎前突(矯正治療前)
上顎前突(矯正治療前)
上顎前突(矯正治療前)  
上顎前突(矯正治療前) 上顎前突(矯正治療前)
 
<治療後> 2年7ヶ月の動的治療の結果
お口元の写真 
上下の唇の突出感は軽減されたようです。唇の赤い部分が薄くなったようにも見えます。

上下前歯がへこんだために、唇が歯によって前に押し出されることがなくなります。そのために、唇は閉じやすくなります。更に、オトガイの異常な筋肉の緊張が消失して本来のきれいなカーブになっています。

子供っぽさが消えて精悍な印象ですね。
すべて歯の突出を改善したからこうなりました。

上顎前突(矯正治療後)

アニメーション
治療前後の変化はわかり易いですね。
オトガイの緊張感が残ったのは残念ですが、
お口元の変化としてはかなり大きい変化です

上顎前突(矯正治療後)

お口の中の写真
上下歯列ともU字型の理想な形態にかわりました。

下顎には第三大臼歯(親知らず)が出てきました。 位置はそれほど悪くないのでしばらく様子を見ておきます。

上顎前歯の傾斜は改善されました。
歯の根元の骨の形も同時に変わっていますね。 歯根の移動と同時に骨の形も変形させることができます。 (これを骨の改造と表現します。) これを利用して審美的な改善を行うことができるのです。

抜歯はいやなことかもしれませんが、せっかくの治療ですから、歯列の改善のみならず審美性も確保されなければなりません。

歯を抜かないとこのような結果は得られないです。

評価
永久歯がたりないという問題点を逆に利用して、矯正治療で審美と機能回復ができました。 治療期間も短期間でよくやれたという評価が正当と考えています。
それはともかく、治療結果は抜群です。
精悍で男らしく格好良くなりました。
当院の治療では、この程度の治療結果を当然のこととしています。

上顎前突(矯正治療後)
上顎前突(矯正治療後)  
上顎前突(矯正治療後) 上顎前突(矯正治療後)
第二大臼歯を待つ理由
これには重大な意味があります。
矯正の治療では抜歯を行うことが多いです。
抜歯空隙を閉じる場合には、抜歯部分より前の複数歯(前歯)と抜歯部分より後ろの複数歯(奥歯)の相反的な引っ張り合いします。

前歯は奥歯に引っ張られて後退します。(これは治療目的に合います。)
ところが、同時に奥歯も少しは前に動いてしまいます。 
これが困ったことなのです。(治療目的に反します。)

奥歯が前に来て抜歯空隙が減ってしまうと、前歯が後退する量が減ってしまいます。
せっかくの抜歯が効果を失ってしまうことになるのです。
この現象を”アンカレッジロス”と表現されます。
アンカレッジロスが少ないほうが良い治療、多ければ良くない治療、ということになります。

第二大臼歯を治療に使用することは、奥歯の歯の数を多くしてアンカレッジロスを少なくすることが大きな目的になります。
この症例のような上顎前突症例では、上顎の第二大臼歯を使用しないと治療はうまくまいりません。
”一番奥の歯だから見えないのでどうでもよい”ではなくてとても重要な意味があることを理解していただかなくてはなりません。

したがって、
@10−15歳位で第二大臼歯が萌出していないのに治療を開始すること。

A成人で第二大臼歯を使用しないで治療すること。

これらは、重大な欠陥を含んだ治療になる可能性があるのです。

◆患者さんのご感想
歯並びがきれいになってよかった。
矯正期間中に高校受験とかがあって、ちゃんとまじめに来れなかったけど最後まで診てくれてありがとうございました。
何度もさぼってすみませんでした。

◆好田矯正歯科に来た理由
母親がHPを見て小学生の時に一度来たが、奥歯の生えるのを待つように言われた。その時はあまり矯正したくなかったからホッとした。

結局、2年後から始めたけれど奥歯が生えるを持っていてよかったと思う。先生は良いアドヴァイスをしていただいたと思う。
他院に行かなくてほんとうに良かった。

好田先生から
そうです。
第二大臼歯を待つことはほんとうに意味深いことです。

こちらの言うことに耳を傾けていただいてよかったです。
今後もさぼらないで来てください。
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